相続放棄の手続なら
司法書士法人あやめ池事務所

相続放棄とは、家庭裁判所に申し立てて、被相続人の相続を完全に放棄する手続です。
おもに下記のような場合に利用されます。

・亡父が多額の借金をのこして亡くなった。
・亡父に健康保険料や固定資産税など税金の未納があった。
・亡父が田舎に広大な山林を所有しているが、管理ができないので、放棄したい

このような場合に、相続放棄の手続きをとれば、借金や未払い税金、山林などの不要な不動産について相続しないことが可能となります。

相続放棄をする場合には、事後に発生する問題についても対応を検討する必要があります。

たとえば、親が死亡した場合に、子供全員が相続放棄を行うと、相続権は、次順位の相続人である祖父母に移ります。ついで祖父母も相続放棄をした場合、もしくはすでに祖父母が死亡している場合、親の兄弟姉妹に相続権が移ります。

兄弟姉妹も相続放棄をした場合、現金や預貯金、不動産等の残余財産があれば、家庭裁判所によって相続財産管理人が選任され財産処分～債権者への分配～国庫への帰属までの手順を踏みます。

また、残余財産について、相続財産管理人が選任されるまでの間は、相続放棄をしていても財産の管理義務が発生します。

このように、相続放棄の手続きを行う場合には、法的なシミュレーションを行い、計画的に作業を進めることが必要となります。